※ 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

映画『プロメア』is not for me

観ました。スピード感と色彩がベジータの連続エネルギー弾って感じだった。

 

とにかく画がきれい。動くしカメラ割りも躍動感があって没入できる。チカチカするほどだけど鋭いけど色彩世界のまとまり方が美しい。どこを切り取ってもイラストとしてかなり完成度高いだろうしで密度が濃くて贅沢な作画だった。

 

何が合わなかったかというと、ストーリーがありそうでないところ。悪い奴をぶっ倒して地球を救う!あとは知らねえ!な話なわけだけど、キャラクターが記号のまま存在していて感情がないように思った。喜怒哀楽のようなアイコンは発するけど、機微はまるでなくて動く漫画みたいな映画だった。そういう心情描写を私が好きで求めていただけで、『プロメア』がやりたいことは「かっこいいでしょ!?熱いの欲しいんでしょ!?」一点というのはすぐわかるしでハナから目的が違うからそれは合わない。そういう私からすれば『プロメア』はいわゆる『熱いシーン』を切り貼りして時間を稼いでいたようにみえただけだし、「こまけえことはいいんだよ!」的需要のために作られたんだろうなーと冷静になっただけだった。

 

グレンラガン』は観ていたしストーリーは好きだったけど、『プロメア』がここまでストーリーぶん投げ映画になるとは。『熱い』というのはキャラクターの挫折や怒りを経て成長物語やカタルシスを得たから感じるものだと改めて思った。シモンはカミナの後ろに隠れてばっかりだったけど、アニキの死でどん底に落ちてから復活するドラマ的展開があったからこそ復活が熱かった。ピンチに仲間が助けに来ることとか、ド派手にボスをぶっとばすシーンとか、銀河級にでっかくなること、そのイベントが熱いってことじゃないのになーと残念でした。

 

f:id:kzmtkwn:20200813102438p:plain

リオ

triggerが作る作品はそういうものだから!と私が認知できていないのが大きいだけなので、この路線で何作品か重ねてもらえれば楽しんでみられるようになるかもしれない。

 

プロメア

プロメア

  • 発売日: 2020/05/24
  • メディア: Prime Video
 

 

映画『サーチ』デスクトップサスペンスに目が離せない

f:id:kzmtkwn:20200811231947j:plain

サスペンスとどんでん返しが小気味よくまとまってる佳作。面白い。

失踪した娘を探す父親、残された手掛かりは娘のパソコンだった。という話。この父親がしっかりパソコンを使いこなせる人で操作感が気持ちいい。SNSのパスワードがわかんないからgmailのパスワードをひくためにサブアドのyahooまで追って…と、ちゃんとリアルに作ってあるしctrl+cも感じて楽しい。

冒頭にお母さんがガンを患って、再発して、帰宅日が決まって、帰宅日が伸びて…と、映画の仕組みと家族の状況の説明がすごくマッチしてて引き込まれるには十分でもうそこから夢中になってしまった。

 

苦労してSNSにログインしても登録されてる友達は行方も知らないし興味もないしで「ああこれ親の知らないところで孤独なやつだ…」ってなるし、そんなフレンドが100も200もいて今の若い子…!って勝手に辛くなってしまう。そのフレンドリストに凸して結果をエクセル(googleシートか?)にまとめるの有能すぎる。カッとなると怒鳴ったり手が出るのは良くないけどね、追悼式でも刑事さんに詰め寄るかと思ってヒヤヒヤした。急な大きい声はびっくりするからね…!

 

いやー面白かった。アンフレンデッドも好きだし全編画面上で展開されるのには大期待だったうえにストーリーも予想できずで。パソコンがなければ絶対に解決しない事件だっただけに、それだけの情報量がネットに詰まっているのが恐ろしくもあったり。face bookやってるタイプの人だったら本名だけど、日本人のSNSは匿名利用が多いからこううまくもいかないだろうなあ。父親が失踪したとして大事なヒントはmixiに合った…とかそういう感じになるかな。とにかくほんとに生きてて良かったね!

 

Search/サーチ  (字幕版)

Search/サーチ (字幕版)

  • 発売日: 2019/01/11
  • メディア: Prime Video
 

 アンフレンデッドもスカイプ上のジェットコースター的なホラーで面白いです。

アンフレンデッド(字幕版)

アンフレンデッド(字幕版)

  • 発売日: 2016/12/09
  • メディア: Prime Video
 

 

『梨泰院クラス』みた

f:id:kzmtkwn:20200811131747p:plain

キャラクターが個性的で面白かった。

半沢直樹みたいなもん」と言われていたからそういう目でみていたけど、もっと繊細で説得力があって出来が良い。

セロイの復讐を軸に突き進んできたのはチャン家にされた仕打ちがひどすぎるせいで辛い事も耐えられたというのがまずあり。それから気づいたイソへの気持ちがその復讐をはるかに超える強いものだったから土下座するのもされるのもたいした意味がなくなるって、、よくできてるな!と感心した。

 

まさかイソルートに行くと思わず、イソが好きだったので良かった!という気持ちでいっぱい。ラストの幸せシーンは甘すぎて胸焼けがしたけども。社長、性欲爆発するタイプか…?ずーっとイソの猛烈片思いだったわけで、いざ社長が手に入ると興味なくなるとかないよね、というのが心配。(余計な…)

 

チャン家の人って憎み切れない部分があって、会長に対しても「その権力があれば脅迫も隠蔽も使うでしょうね」と思っていた。もちろん間違っているんだけど…だから正攻法(商売)で長家を倒してほしかったなー。ただ、会長がああやってグンウォンと向き合わないでいつまでも道具扱いするからモンスターになってしまったわけで、家族のためと言いつつその場にいる家族を大事にできていなかったわけで、そこが唯一の弱点だったのかな。

グンウォンはどうしようもない愚か者なんだけど、長家の長男として生まれてしまったのが不運というか、どうやっても後継者の器じゃなくて生きづらいだろうな。グンスは長家を利用することができる人だから、どこででもやっていけそう。

 

血は水より濃い、というの私は信じてないけど、梨泰院クラスの中ではすごく大事にされていたね。むしろ母親不在なくらい。オボジは絶対的な存在で、認められたい気持ちがすごく強いのかな。セロイと父親の橋のシーンは良かった。復讐が呪いになって他のことを考えられないくらいからまっていた状態から救われたような、優しい別れだった。

 

ラスト、急なアクション展開に「あっそうなるのね」感が否めなかったけど面白かったし誰も死ななくてよかった。女性陣のファッションもおしゃれでナイス。ずっと冬だから着込んでて可愛い。スアさん美人すぎ。

 

『あつ森』20/8/8 ジュンが来た

 

f:id:kzmtkwn:20200808145033j:plain

じゅん!

ウオオ可愛い!

 

f:id:kzmtkwn:20200808145028j:plain

モテ部屋

f:id:kzmtkwn:20200808145039j:plain

勧誘が成功したのも初めてだったのでかなり熱い

 

人気者という色眼鏡で見てしまうもののビジュアル強すぎる。ホワイトのリスがしっぽぽんぽんしてるの愛らしいな~。

 

f:id:kzmtkwn:20200808145023j:plain

告白されましたが!

うちのマスコットですね。ひいきしてしまいます。

f:id:kzmtkwn:20200808145016j:plain

妖しいおままごともできる

 

 

話変わって

8月のアプデで夢見がきたけど、番地はゲーム外で探すからおのずとSNSになると思うんだけど、どうしても映えがすごくて馴染めない。あつ森とSNSがすごく密接になってきていて、ゲームが現実に浸み込んでくる感じがする。つい先日よそはよそうちはうちとするスタイルでやらないと疲れると思ったばかりなので、SNS路線ついていけん~~。

 

f:id:kzmtkwn:20200808150117j:plain

7月の記念写真とす

次回

kzmtkwn.hatenablog.com

 

前回

kzmtkwn.hatenablog.com

 

『ケーキの切れない非行少年たち』読んだ

f:id:kzmtkwn:20200805090100j:plain

読んで良かった。

この問題というか状況をたくさんの人が認知して変わっていくといいなと思う。

犯罪を犯した少年たちには、認知の歪みがあってケアされないままたどり着いてしまった人が多いという。本人の思考や脳機能はIQで測られるらしくまったくザルで、ケアやフォローが必要な人を健常枠に押し込めているから世間的になかったことになっている。構造的にすくい上げられない境界の少年たちに対して更生プログラムを与えても認知がいびつな為効果がないと。

 

今でこそ発達障害が一般に広まってきたものの、知的に境界な人たちのことはまだまだ知らないし「やる気がないだけ」「反抗期だから」とかいってないがしろにされているだろうことも容易に想像できる。理解のない周囲から受けた虐待やいじめのストレスはもっと弱い立場に向けられるという。(子供への性加害)

この部分、切実に書かれていて読んでて苦しくなった。人によってできることできないことは違うのに子供から画一的な教育でレールから外れる人だって多いよね、と。かといって誰からも救われるわけでなしに実態もわからない、犯罪者として収容されてやっと向き合ってもらえる・・・って。

 

見過ごされた弱者が新しい被害者を生むとか、犯罪者となって税金を食いつぶす人間にならないように、早期教育が重要だと本に書かれている。コグトレといって、ものの理解力を深めたり、行動の結果どうなるか想像力を養う訓練だそう。こういった訓練は学校教育ではやらないことだし、幼稚園保育園でもやらない。みんな〇歳になったら同じカリキュラムで勉強に取り組んで同じ進捗で卒業する。勉強の以前に本人の認知機能や書く力、言葉にする力が不足していればできなくて当然で、勉強つまらない→学校に居場所がない→非行という流れになってしまうと。

悲しいけど、学校という大所帯で一人一人向き合って付き合うというのは不可能だと思う。親ないしは周りの大人が見てあげられたら一番良いけど、余裕のある人も少ないだろうなーと堂々巡りになる。つらい。

私に子供がいたらぜひやらせたいし、この本のことを知ってる大人が増えるのを願うしかない。文章も硬すぎず読みやすいのでおすすめです。

 

読み切りマンガ『普通の人でいいのに!』

読みました。

comic-days.com

togetter.com

 

私は共感できるというか、こういう人いそうすぎてつらいです。30歳超えてダッセー振りしてみっともなくて見てらんない。オチとか救いがあるわけじゃなしに、普通の人を毛穴まで見えるくらい接写した漫画だと思った。

自分から自分を追い詰めるようなことするから追い詰まるんだよ、と言いたいがうまくできてたらそうはならないよなーと。自分の中で、自分はひとかどの何かである自尊心との付き合い方が下手というか、そのまま突き進んだら生きづらいだろうな、という感じ。

 

あっさりした絵柄なのに描かれている心情はいろいろ。田中さんは経理で仕事の安定がありつつ、サブカルの楽しい上澄みを享受している。その上澄みはお金を払っているから、付き合いが長いから参加できているわけで、創作している人達同士の仲とは言えない。今更普通に出会うことはむずいとわかったうえで、あえて身近の普通(ではあるけど格下だと思ってる)と手近に付き合ったりする。趣味が合わないのはわかっているけど、格下から自分の好きなものを無造作に触られるのは許せなくてでもそれは自分が『参加している』だけなんだから趣味ってそりゃそーだよねえ、、っていう気持ち、、わかる。

 

やってることはスナック通いのおっちゃんと同じなんだけど、自分のスタイルとして認識してしまっているからタチが悪い。『サブカルとか下北界隈の女』というラベルを自分で貼ってるけどそれは自分がなりたいものじゃなくて、他人からの見え方が基準になってしまっている。実際何かを作ったりしているわけでなしに、消費者が消費するために参加している会は一生お客様だろう。お客様は大事にされるし邪険にされない、そういう甘えも美味しくいただきながら、何かになっていたような気分でいたのに格下から『趣味』と一蹴されたら「違うもん!」となるやなー。

 

自分で格下の彼氏を選んでおきながら、友達から普通の反応されて物足りなさを感じるのは幼稚だしそのまま付き合い続けられると思えない。結局仕事と恋愛と普通を選びながら死なない程度の刺激を求めていて身勝手このうえない、田中さん。でもそれがなー、リアルというかそういう女性はいるだろなーと思う。たとえ↑のようなことを言ったとしても田中さんは素直に聞かなさそうだもんな、面倒な女だ。

でもそういう不格好で取り繕えなくてボロボロになってるの愛おしさすらある。近くにいたくはないけど、田中さんに幸あれと思う。

緊急避妊薬を薬局で買えるようにすると性知識のない女性が濫用する恐れがあるらしい

はー?なんですけど。

 

 避妊の失敗や性暴力などを受けた女性が“予期せぬ妊娠”を防ぐために、WHO(世界保健機関)が誰もが安く簡単に入手できることが望ましいものとして必須医薬品に指定している。日本国内では、処方には医師の診察が必須である点を番組では指摘した。そうした状況に対して、中絶経験のある女性たちや薬局での購入に賛成する産婦人科医、性に関する相談に応じている支援機関などでつくる団体は今月21日、薬剤師関与のもと薬局で緊急避妊薬を購入できるよう厚生労働省に要望書を提出したことも紹介した。

 こうした動きに対し、前田副会長は番組で次のようにコメントしたのだ。

「日本では若い女性に対する性教育、避妊も含めてちゃんと教育してあげられる場があまりにも少ない」

「“じゃあ次も使えばいいや”という安易な考えに流れてしまうことを心配している」

ニュースサイトで読む: https://biz-journal.jp/2020/07/post_171066.html
Copyright © Business Journal All Rights Reserved.

biz-journal.jp

たしかに賛成派意見を取り上げるのなら反対派も同じように取り上げるべきだけど、日本産婦人科医(公益社団法人)の意見がふんわりしたお気持ちだったことがすごく残念。実際に患者と接してきて、知識のない女性が目立つだろうし、知識を付ける根本から変える必要があると考えるのは当然だと思う。でもそれでもって「だから緊急避妊薬を手軽に買えるようにするのは不安だ」とするのは理屈が通らない。

 

緊急避妊薬が薬局で買えるようになるっていうのは、今まで婦人科に通ってた人たちが薬局に行くことになるってだけじゃなくて、婦人科に行かないまでも緊急避妊薬が必要な女性たちも救えるようになる。学生は保険証がないと婦人科にかかれないし(親に言わないといけない)、社会人だったら有休をとったり都合をつける必要がある。妊娠は産むのも産まないのも責任が発生することで、「あ~妊娠しちゃった~」なんてお気楽なものじゃないし全員がそうじゃない。「生理が来ない」と言われて男性はヒヤッとするだろうけど、プラス女性は体にダメージを受けるわけで自分の体は自分でコントロールするべきだしできる環境にいなきゃいけないと思う。

 

性教育が不足しているというのはそうだし、自分が受けた学校教育を振り返ってもたいしたことはしなかった。十分な教育はそりゃあできれば苦労しないよってもんで、コンドームで100パー避妊できないんだから緊急措置にアクセスしやすくしてよというのは当たり前のことすぎる。男女ふたりの失敗を通院で引き受ける女性の負担は大変なことで、そもそも不安だし医者も味方になってくれるかわからないし、もし自分が避妊に失敗して病院に行くことになったらかなり気が重くなる。それは生理とかセックスが恥ずかしいこととされてる社会通念みたいなものがまかり通っているせいでもある。

 

性知識をつけるのが先か、緊急避妊薬を薬局で買えるようにするか、どっちをするかではなくてどっちも今やるべきだと思う。もっと言えば幼児期からプライベートゾーンの話をしたほうがいいし、生理がきた・精通した日には体の仕組みや妊娠したらどうなるか、どうしたいかなど親子で話し合ったほうがいい。子供を作れるからだでいながら大人として責任をとれないのが未成年なので、実際に責任を負う立場の親と話す必要があると思う。理想はね。

 

anond.hatelabo.jp

 

学生の頃、友達が中絶しに病院に行った、と聞いたことがある。その子は女友達と一緒に病院に行ったみたいで、その時の彼氏とどうなったかは忘れたけど「ひどいな」と思ったのを覚えている。なんというか当事者じゃない自分も後ろ暗い気持ちになったし、本人だって「あー失敗しちゃったね~!」とかいうテンションなわけがない。避妊の失敗の責任を一人で取るしかないのであれば軽いものにするべきで、それが薬局での販売なのは合理的。もしあの頃緊急避妊薬が薬局で売ってたら噂になるような出来事にもならなかっただろうな。

そもそも軽率なセックスは何も悪くなくて、望まない妊娠をする可能性のあるセックスが悪なのでは?と思う。ネットでポルノを簡単に見られる時代なのに正しい性知識を教えないのは、単に大人側が責任を負いたくないだけのように見える。臭いものに蓋をして見ないふりをすればなかったことにはならない。

 

女性の体に関することを男性が決めるというのも変な話だけどもう長い慣例みたいなものだからすぐに変えられないだろう。一般人にできるのは署名やネットで意見を残していくことだと思う。署名しよう。

www.change.org