読み切りマンガ『普通の人でいいのに!』

読みました。

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私は共感できるというか、こういう人いそうすぎてつらいです。30歳超えてダッセー振りしてみっともなくて見てらんない。オチとか救いがあるわけじゃなしに、普通の人を毛穴まで見えるくらい接写した漫画だと思った。

自分から自分を追い詰めるようなことするから追い詰まるんだよ、と言いたいがうまくできてたらそうはならないよなーと。自分の中で、自分はひとかどの何かである自尊心との付き合い方が下手というか、そのまま突き進んだら生きづらいだろうな、という感じ。

 

あっさりした絵柄なのに描かれている心情はいろいろ。田中さんは経理で仕事の安定がありつつ、サブカルの楽しい上澄みを享受している。その上澄みはお金を払っているから、付き合いが長いから参加できているわけで、創作している人達同士の仲とは言えない。今更普通に出会うことはむずいとわかったうえで、あえて身近の普通(ではあるけど格下だと思ってる)と手近に付き合ったりする。趣味が合わないのはわかっているけど、格下から自分の好きなものを無造作に触られるのは許せなくてでもそれは自分が『参加している』だけなんだから趣味ってそりゃそーだよねえ、、っていう気持ち、、わかる。

 

やってることはスナック通いのおっちゃんと同じなんだけど、自分のスタイルとして認識してしまっているからタチが悪い。『サブカルとか下北界隈の女』というラベルを自分で貼ってるけどそれは自分がなりたいものじゃなくて、他人からの見え方が基準になってしまっている。実際何かを作ったりしているわけでなしに、消費者が消費するために参加している会は一生お客様だろう。お客様は大事にされるし邪険にされない、そういう甘えも美味しくいただきながら、何かになっていたような気分でいたのに格下から『趣味』と一蹴されたら「違うもん!」となるやなー。

 

自分で格下の彼氏を選んでおきながら、友達から普通の反応されて物足りなさを感じるのは幼稚だしそのまま付き合い続けられると思えない。結局仕事と恋愛と普通を選びながら死なない程度の刺激を求めていて身勝手このうえない、田中さん。でもそれがなー、リアルというかそういう女性はいるだろなーと思う。たとえ↑のようなことを言ったとしても田中さんは素直に聞かなさそうだもんな、面倒な女だ。

でもそういう不格好で取り繕えなくてボロボロになってるの愛おしさすらある。近くにいたくはないけど、田中さんに幸あれと思う。