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80プペルと推し

キンコン西野のオンラインサロン生が大枚はたいて映画のチケットを大量購入し、手売りすると宣言。宣言内容や金額の大きさにカルトみを感じた外野の人たちが騒いで話題になりました。

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連日、西野さんは「映画えんとつ町のプペル」を多くの人に見てもらうためにクラファンや団体様無料プレゼントなど仕掛けていました。
その一つに今回の「映画のシナリオ台本&前売りチケット」を原価で仕入れ、サロンメンバーが販売できる権利がありました。販売代行のような形です。
3000円の原価で価格3500円など値段を上げて売れば、利益が出て、サロンメンバーさんのお小遣い稼ぎいもなるし、映画も広まる。こういう仕組みです。

ねずみ講みたいな、アムウェイ的な既視感を抱いたネットの人たちは面白がったり叩いたりした。80セット買った動機もワナビーが溢れた「やりたいことをやる」「人生を変えたい」で映画のチケットの転売が手段であるはずなのにその先にどうしたいのか、どうなりたいのかまでは描けてない。オンラインサロンのカモじゃん・・・としか読めない記事になっていました。

 

後日

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『自分のお金を使って最大化するには80回自分で映画を見ればいいんじゃない?80人とマンツーマンで見に行ってその人にフルスイングをする。』

そもそも80回映画を見に行く奴なんていないし、80人と深く話せる!!
→やります!

やる選択肢しかなかったですね!!

お金を払って買ってもらうとはどういうことか、自分に与えられるものは何があるのか、武器は何でそれを最大化するためにはどうすればいいのかがほんとに気づいてなかったところですし、考えさせられましたね💦

『レンタル何もしない人』が話題になって本も出してテレビにも出てる世の中なので、80回映画を観て見えてきたものはこの人にしかないから良いんじゃないかなーと思います。もう公開開始したけど80回観てるのかはわからなかった・・・。

 

 

80プペル

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サロン生自ら大金を突っ込ませるようなやり方はどうなの、というつっこみ。夢とか前に進むとかふんわりキラキラワードで包まれた集金方法は危ないというのはもっともだと思います。

 

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特に教祖を崇めるような内輪ネタスタイルの記事が見えると、西野のオンラインサロンがどんどんやばくなっていくんじゃないか、野次馬しに行きたくなります。のぞき見しても「ご本人たちは楽しそうで何よりだな」に落ち着くだけなんだけどね。

 

マルチだ詐欺だと言われるけど、最初のチケットを80セット買ったりした人やサロン関連のイベントに携わったりスナックを開いたりする人たちは自分たちがやりたくてやってるのが肝だなーと思う。自己啓発の延長線上にある、その人たちの国で行われてるルールに従って前向きにやってる。

 

 

推し

この騒動というか、一部での熱狂を画面越しに眺めていて『推し』という言葉を思い出す。推しというと、お金と時間を費やす対象でもって全力で応援する人、もの。主にアイドルとか漫画アニメのキャラクターに使われる。

私には推しがいないし、推すほどキャラクターを好きにならない。販売してるグッズは絵柄・写真だけにしか価値がないし、イメージカラーのものやロゴはもっと要らない。JO1だったら蓮君が一番好きだけど、推しというほど熱くなれない。推しという言葉にはものすごい熱量を感じる。

最近友達が「推せるものを探している」と言っていた。推しに興奮したりお金を使って応援したり仲間と好きを共有したり、自分の好き度を承認されたりしたいんだろうと思う。自分じゃない何かに軸をうつして熱くなったりするのはオンラインサロンで大金をつぎこんでリスクとってる人たちと似てる気がする。本人たちは全くそんな風に思わないだろうけど。

 

『何か』に夢中になりたいのは根源的な欲求だし、すごくよくわかるし私も今思ってる。ファンが夢中になった結果、AKBの握手会商法でCDが爆売れしたし、K-POPはファン名義で多額の寄付をしている。

news.livedoor.com

 

 

捕まってないだけの詐欺師

千鳥の大悟が西野のことを「捕まってないだけの詐欺師」と言って的確過ぎて笑ったけど、広まりすぎてもう笑えなくなるかもしれない。

西野の本であった、オンラインサロンはサロン生同士の繋がりを提供する場、という考え方はよくわかる。サロン生の美容室だかお店をわかるようにして、サロンという共通言語で繋がろう、みたいなのがあった記憶がある。今どきはネットがあるから簡単に繋がれるけど、その質は担保されていないし、変な人・危ない人と繋がってしまう可能性も高い。であれば少額でも払って同じ価値観を持つ者同士繋がれるのは合理的だし、間違ってない。

 

ただ・・・近畿大の講演であったように、『自分の人生を変えうるポジティブな選択肢を示してもらって、良い方を自分で選んだ』錯覚をさせてくるのはいただけない。

西野
「どちらでも構いません。皆さんの人生ですから、皆さんの好きなようにされるのがいいと思います。
あ、もう一点。
もう間もなく…あと10分~15分ほどで皆さんの大学生活が本当に終わってしまうのですが、このまま静かに座って終わらせてしまうのか、それとも、最後にバカをして終わるのか?

誰かが世界を変えてくれるのを待つのか、それとも自分で世界を変えるのか?

念のため、もう一度言いますね。
あなた方には二つの選択肢がある。
パラパラの拍手でキングコング西野を迎えるのか、それとも、割れんばかりの大歓声でキングコング西野を迎えるのか?

決めるのは、あなた方です。

というわけで、ゲストスピーカーの登場……やり直しです

ameblo.jp

 

正直、自分の卒業式や成人式でこんなことを言われたら、「せっかくだしこの場を良くするのは損しないし面白いかも」と思って大拍手すると思う。拍手すること自体は悪くないし式をポジティブに終えれるから良い。けど、同じことを思った人の中に「西野さんってすごい」と感じてしまう人が出てきて・・・信者になってしまうだろうな。

 

彼は最初から最後まで騙すつもりなく、正しさを混ぜ込むと説得力を増すことを知っているんだと思う。だからオンラインサロンに入会して得た知識とか人脈は全く無駄じゃないし人によっては一生を左右するんだろう。根っからの悪とは思えなくて、でもハマりすぎる人が少ないといいなと思うし、身近な人がハマってたら止める。ソシャゲのガチャみたいに、存在は割と悪なんだけど救われる人もいるものは世の中に結構ある。防ぐことはできない。

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