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『 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? 』感想

日本の少子化対策って失敗してますよね。なぜかは・・・わからないので読みました。

結論として、自身の中流生活を手放したくない若者が多く子供を持たないから少子化傾向が続いている、らしい。

そこに至るまでに展開された、成人を迎えても独身であれば実家で暮らし続けても社会的に容認される風潮がある、だから親の中流生活そのまま生きており、結婚して自活することで生活のランクが下がるのを避ける、とか、日本ならではの「自己責任」「世間体」社会がために結婚しない考えに至るの、わかるな~と思いました。

 

いまの少子化対策は保育園を整備したり、高校の授業料無料とか、場当たり的な制度改革になっているけど、そうではなくてまず結婚している人が少ないと。アンケートでは「いい人がいれば」と考える人が多いらしいけど、そもそも「できればしたいね~」くらいの感覚になっている人が増えているんだと思う。それはさほど緊急でも切実でもなくて、一生懸命「あ~結婚したい~~!!」なんていう人、どれくらいいるんだろう。(いるにはいるだろうけど)昔より「結婚して一人前」という社会圧はだいぶなくなって解放された反面、放っておいても自然に結婚する人って少ないのねーと。

私の結婚してない友達は、親元で生活してるし、仕事も順調。本当「いい人がいれば」みたいな感じで、オタクをエンジョイしている。生活に危機感はないし、恋愛以外で楽しいこと見つけてる感じ。これがまさに・・・?

 

離婚するカップルが多くなってもなお慎重にならざるをえない日本の結婚。特に親世代が子供に不自由ないように・・・おせっかいで口を出すという。これほんと私の母も「契約社員って大丈夫なの?」とか言ってきたし、それからやめたほうがいいだのこうだの言ってきて、もう大ありです。私は全部ひっくるめてわかってるんだが~~と思いながら、結婚って両家の縁結びだしなあとも思い、円満な結婚って難しいなと感じた記憶が新しい。

私自身奨学金を返済中の身で、「奨学金借りてる人はちょっと」と言われてしまうと終わりなんだが、そんな細かくデッドラインをひいてるとそりゃ理想の相手探しに苦労するでしょうねえ。

”ふつうの”、”恥ずかしくない”結婚をしようと思うとなかなかハードル高いし、昔よりかは地雷が見えるのかもしれないけど、正解はだれにもわからないからなあ。第一結婚には金がかかりすぎてたというのも、非婚化に拍車をかけるよね。結婚したら「新婚旅行は?」「結婚指輪は?」というのもまだ当たり前にあるし、それらをこなせない自分はダメだあとなってしまうもんな。

 

国(自治体)と国民が自分たちの衰退を理解したくないがために少子化が進んでいるというのは納得できる。本の最後には、オタクが成婚率を上げるとあって「はえ~」でしたが、建前とか世間体を気にしない人たちがしたいから結婚する、というのがみんな幸せになれるだろうし良いなと思いました。いずれ日本人は滅んでしまうけど。