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— Netflix Japan (@NetflixJP) February 27, 2020
ストーリーとしては…売れない俳優のなつめが有名カメラマンリミのインスタに載ったことから一躍スターに。ラインが炎上したりyoutuberの彼氏ができたり自分が進む道を自ら模索する。かたやリミはこれまで置いてけぼりにしてきた『女としての幸せ』を手に入れようと躍起になる。かな。
なつめとリミに限らず9話かけてコムアイ・板谷由夏・夏木マリの話もしっかり描かれているので『女たちの物語』として間違いはないがどれも中途半端。なつめがインスタをきっかけにしたシンデレラ物語かと思いきやリミの妊活話が平行線で展開されるので肩透かし。じゃあリミの幸せ探しストーリーかと思うと「種だけでいい」妊活から始まり産めば「仕事も育児も100%投球」でベビーシッターも雇わずダウン。有能マネージャーが出戻ってきてハッピーエンド…ってなにこの話は…というとんちんかんさ。なつめが友達と飲んでいる缶チューハイは9%のストロング系だったりする細かなこだわりが感じられるのに、大枠のストーリーは途切れ途切れだしSNSたいして出てこないしでとっちらかってる印象しかなかった。
画面が華やかだし俳優も名の知れた人たちばかり。『有名人のオシャレなグラビア』がずっと流れているので画としてパワーがある。ヘアメイクや衣装、インテリア、背景の作り込みは深くて見どころが多く楽しい。
だけど、台詞がダサい。ひどい。
(妊活をしていたリミに)
「リミ、私に何か言ってないことあるでしょ」
「(はあーっ)ゆる子にはわかっちゃうかあ…」
(MIYAVIの子供を授かろうとした晩の話で)
「どうだったの!?MIYAVIのMIYAVIは…!?」
「ひ、み、つ」
もうね。既視感のあるシーンをフォロワーズのキャラクターで演じているだけ。新しいもの、オリジナルを作ろうという気がないのかもしれない。この脚本を良しとするならMVか写真集だけ作っていたほうがいい。
豪華俳優陣!を謳っているけど、1話からあいつもこいつも知ってる役者というのは光が眩しすぎてストーリーに集中できないし、集めた宝石をジャラッと並べて自慢してるみたいで胸やけがする。BGMでは、元彼と再会したら東京事変の『女の子は誰でも』。後半妙にたくさんかかるスーパーカー…ラストはperfume…!!要素のすし詰めで息が苦しくなる。
仕事も恋愛も!という話はセックスアンドザシティーで昔にやっていますので、現代の東京女子なりの頑張らない話がみたかった。『これから』をみせようとして『まだそこ』をみせちゃってるような。作中でも『ウーマンアワード』を開催していたけど、女の冠がある限りは生涯性に縛られ続けてしまう。これからは性別や国籍を超えて認められることを目指すべきなんじゃなかろうか。確かに今でも男性社会が続いているしすぐには変わらないだろうと思う。けどだから「次は女性ね!」となるわけでもなく。情緒に訴えかけるつくりが合理を遠のかせているようでまだまだ道は険しい。
コムアイ演じる画家の作品は可愛かった。
「綿飴」(2010年作)のリメイク#painting https://t.co/lbAkz1o5t3 pic.twitter.com/2JxCjNYdxB
— ob (@ob0o0) March 1, 2020