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Netflix『ミス・アメリカーナ』に信念を観た。それと日本の政治発言について

このドキュメンタリー観てテイラー・スウィフトを好きにならない人いるのかな?というくらい完成度が高い。

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Miss Americana

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摂食障害の告白、楽しんでいて誠実な楽曲づくり、誹謗中傷と裁判・・・いいこともいやなこともひっくるめて受け入れるテイラーはすごい。冒頭で猫とピアノ弾いてるシーン可愛すぎるね。。ちょこちょこ猫が映るのも可愛くて・・・リュックに入って背負われてたの愛らしすぎる。もちろんファッションも可愛い。アルバム配信のパーティーで着ていたゆるいゆめ可愛いトレーナーなんかも着るんだねえ!と新鮮で良かった。

 

政治発言をするきっかけになった性被害の裁判。イメージ映像としてもなかなかグロテスクで、実際に本人が受けたものを思うと頭が重くなる。いやほんとに・・・被害者が被害を訴えたら追い打ちかけられるのは解せない。痴漢被害だって「隙があったから」なんて「お前も悪いところがあった」ようなことを言われがちだけどやっぱりそれはおかしい。こういった理不尽さはまだまだ共通していて悲しい。

 

このドキュメンタリーはテイラーの精神的な成長の物語なので、観ているこっちも勇気づけられる。何かしなきゃいけない気になるし、みんな発信の大事さをわかってるし怖さも感じてるんだと思える。アイドル・ポップアイコンだのいう立ち位置で収まらないで生き様をも見せてくれるアーティストがテイラーなんだと思った。

 

 

 

最近日本では芸能人が政治発言をしたことで反発を受けていた。

bunshun.jp

芸能人はイメージが商品に直結するために、周りからうるさく言われてしまうんだろう。だからテイラーが政治発言をしようと周りの大人に訴えて、広報担当と一緒にインスタに投稿するという流れは芸能人として正しい。政治発言というのはタレントじゃなくても、アニメ監督やビール会社社員でも何でもコンテンツに関わる人はリスクのある行動だ。「嫌いになりました」「もう買いません」だけでスポンサーはいなくなってしまうから。守ってもらっていた後ろ盾が自分を縛り付ける鎖に変わるのも簡単。だから有名人にはどうやったら自分の信念を世に出せるのか、自由な発言を取り戻してほしいし、そういう世の中であるべきだと思う。

 

芸能活動やコンテンツ制作で得た拡散力をどうやって使うのか、正しいも悪いもないからこそ真の価値があるんだろうな。私は「勉強してないのに何かを言うな」という傲慢な口封じは嫌いです。その言葉を使う人は『自分と違う意見』=『勉強不足』と言い換えてるだけだからね。そうやって『わかってる』人たちだけで事を進ませたいから蹴落としているのであって、無関心・無発信が彼らにとっては一番都合のいい状況だから。

 

 

Twitterでの件がきっかけで『ミス・アメリカーナ』を観た。自分事のように感じられてタイミングがとても良かったと思う。月並みだけど女性に観てほしい。おすすめです。