映画『Red』全部をかなぐり捨てるほどの愛

ウーン。観ました。

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Red

上流家庭で平穏に専業主婦してた夏帆が元彼の妻夫木と再会して人生を変える話。

不倫したり子供を手放したり人として鬼畜なことをしているけども、彼女のことは責められないなーと思う。人生かけてまで大好きな人というのは、それは出会えるのが奇跡なくらいで、出会っていても結ばれるかどうかもわからない。夏帆と妻夫木は過去縁があって付き合っていて、ダメで、でもまた再会してしまった、このタイミングで。という腐れ縁というか、それこそ運命を感じてもいいくらいの関係になってしまった。

 

お付き合いや結婚というのは、約束を見える化しただけのもので、双方の合意が成り立たなければ解消するべきものだ。だけど守るべき子どもがいたり、再就職の壁があったり、社会的な要因で軽々しく解消することはできない。大人として…女性として…母親として…という理性的な制約と、感情・欲望がせめぎ合った映画なのかなーと。

 

原作を読んでいないので的外れかもしれないけど、母子家庭で育った塔子は「苦労した」と本人も言っている通り、自分の家庭を持つなら…という条件付けで一番良いと考えた結果の生活をしていたんだと思う。子どものためか自分のためかはわからないけど、パッと見てわかる何不自由のない生活をしていた。内情は違うけども。夫は仕事人間でマザコンだし自分に対する愛も感じない。家事を任されているといえど、立場は家政婦さんみたいなもんで自分じゃなくて良くない?と思うよね。結局夫と娘と決別してしまうんだけど、大喧嘩をしたわけでもなく淡々と別れる描写が、腹が決まってるまっすぐさを感じて良かった。娘たまったもんじゃないけどね。

 

ここまで愛の映画だ!ともくもく書いてきたものの、肝心のセックスシーンは単調で残念だった。大体肌色で…局部を見たいわけではないものの、うーん、画角?近いシーンが多い。妻夫木氏のスタイル、細身で骨ばってるところもあり…セクシーで良いです。この映画の妻夫木…鞍田はキレイ目な服装なんだけど、ひげの青みが残ってたり少し汚くて目に光がないんだけど塔子に縋るような表情もして…って役柄の憑依がすごいんだ。タバコの煙が口から鼻からブーブー出てるシーンが序盤にあったけど、これかっこよすぎない人だとわかって良かったしデザイナーがアメスピって最高だねって感じだった。

 

柄本佑の軽薄で深入りしたくない営業と、間宮祥太郎のまつ毛濃くて甘えたなお坊ちゃんも良かった…演技上手い…。

不倫した結果愛を貫いてもまったく美しくなくてみんな不幸になるのもまた、それも人生だね、という感想を持った。