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『グリーン・インフェルノ』悪趣味なキワキワ映画

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ホステルと同じ監督か…

「たまにはグロいのも」で観たら気分が悪くなったので気軽におすすめできない。アマゾンの先住民族から違法な森林伐採を守る活動で現地に飛んだら帰りの飛行機が墜落→自分たちが守ろうとした部族に食べられる…という話。2013年の映画で100分のR18。

意識高い系の学生がサークル活動的に現地でストをして色んな大人に迷惑をかけまくった帰りに…というものなので、痛い目あってザマーに思うかと言ったら全く思わない。ノリで活動に参加してやった気になる人…学生に限らずネット上で無数にいるし特段悪いと思えずリアルなので「相手の文化も知らないで首突っ込むのは良くない」と自分に沁みてしまった。

お楽しみの阿鼻叫喚編は開始40分を過ぎてから。それまでの時間は案外観てられて退屈しなかった。主人公のステータス『国連職員の娘』が強調されていたのでこれは最後助けに来るんだろうなあ、と頭にモヤがかかりっぱなしでそれは邪魔だった。

 

結果国連関係の人が直接助けにきたわけでないのは良かったし、若者たちが檻に入れられてから話が広がっていくのは展開が予想できずとてもハラハラして恐ろしかった。生きたまま食べられている様を観るのは地獄でしかないけども、「肉や魚捌いてるのと一緒」とも思ってしまって感慨深い。もし魚に人間のような知能があったら…としただけな気もするし、ヤハ族が人間を食べている様子は完全に文化的な営みだった。(みんなで支度する、子どもが皮で遊ぶなど)だから理解こそできないが、安易に「野蛮で絶対にすべきことでない」と言い切れないのが皮肉。

 

amazonレビューは映画について考察されていて読み物として面白い。たしかに食べるだけならなぜ陰核切除をするのか、女性への通過儀礼を受けさせる意味?と気付けたし、生き残った彼についても妄想されていて捨て置けない話だ。今のところ2の製作予定などないそうだけど、終わり方ずるい…続編があったら間違いなく観ているから…。

 

ヤハ族の人工的な赤さとか、体型が案外ぷくぷくしているのとかに注目するとB級っぽくて怖さが和らぐ。村に連れてこられたときに触られてる、というかなでられまくってるのはシリアスギャグになっていたと思う。

グリーン・インフェルノ(字幕版)

グリーン・インフェルノ(字幕版)

  • 発売日: 2016/04/13
  • メディア: Prime Video