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Netflix『ザ・ジレンマ』はビッチが恋愛を取り戻すリアリティーショーだった

Netflixの『ザ・ジレンマ: もうガマンできない?!』は、南の島で出会ったヤリチンとヤリマンが1000万円のために禁欲生活を送る、というリアリティーショー。ヤらずにいられるかなんて低俗すぎる!と思いつつどんどん引き込まれて一気見してしまった。原題の『Too Hot to Handle』のほうがぴったりで相変わらず日本語タイトルはダサい。

 

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リアリティーショーというのは1話の人物紹介がピークに面白いといっても過言ではないが、今回は全員趣の違うビッチというだけなのでそれほど…だった。ただ全員の体は仕上がりまくっていて、男性は岩みたいだし、女性は玉のような胸と細長い脚にセクシーな水着でもうすごい。あの体はどれだけ努力したら作れるんだろう?と尊敬せずにはいられない人たちだったりする。

 

海外のリアリティーショーは派手にもめるイメージがあったけど、案外怒鳴り合ったり髪掴み合ったりすることはない。序盤ではキス・愛撫・セックス・オナニー禁止が伝えられて、すでに盛り上がっていたフランチェスカとハリーがキスをしてしまう。彼から迫ったにも関わらず自分のせいにされたフランチェスカは悪意を持って女性メンバーのヘイリーとキスをする。まさかみんな女性同士でキスをするメンバーがいるとは思わず犯人探しを始めるが見つからずほくそ笑む2人…と、人狼しぐさが展開されてなかなか熱かった。

 

『ザ・ジレンマ』は体の関係を禁止!と宣言して始まるが、回が進むと精神的に繋がるカップルが出てきて様子が変わる。シャローンとロンダのカップルは、2人とももうフェロモンがすごくて見てるだけで満腹になるようなゴージャスさがある。シャローンは過去の経験から人を信じたくないという人で、壁を感じるロンダは彼に変わってほしいと言う。結果2人は前向きな一歩を踏み出すことができたけど、その過程で軽薄さの裏側を見られるのは『ザ・ジレンマ』ならではなのかなと思う。

 

日本の”縛り”はお互いを信頼し合わないとできない、男子メンバーは弱さを自覚して打ち破る、女子メンバーは膣の絵を描き結束を固める…など内面と向き合うワークショップを通して何かを感じているメンバーは、自分も相手も大切にすることを通じて恋愛の仕方を学んでいるようだった。スピリチュアルっぽくてクサいけど、オモシロワークショップと切り捨てるにはもったいない内容だった。

 

 

絆が深まったカップルには最大の試練としてスイートルームにお泊まりできる。賞金がある手前、周囲は「何もしてくれるなよ」と言うものの「スイートはさすがにしょうがない」雰囲気になって、2人がしたいようにすればいいと一丸になるのが良かった。