映画『愛のむきだし』なんといえばいいのか

ジェットコースターに乗りながらパイ投げされてる感じ。

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愛のむきだし

『変態』『勃起』『宗教』『洗脳』『回復』 『愛』どれをとっても2時間の映画を作れるモチーフが詰め込まれている。この映画は4時間あって「長い…」と思わずにはいられないものの、退屈はなくて途中休憩したものの完走。どれが本題?というくらいすべてのフリが濃い。父親との親子関係やヨーコの家庭環境、ユウの友達、コイケの思惑諸々しっっっっかり見せてくれたのでもうお腹いっぱい。

正直、定期的なパンチラで飽きずに観られたのかも?序盤のコミカル(バカバカしい)展開もパンチラとコイケの不穏さとヨーコの魅力で乗り切れた感がある。

 

最初は父親にかまってほしいから盗撮魔になり、盗撮を続けできた友達と勝負して負けて、『女装してその辺の女の子にキスをする』罰ゲームが決まって、不良に絡まれたヨーコを助けたことで運命の出会いを果たし…ってまどろっこしい!と思ったものの、コイケ編になってから空気が変わった感じがしておもしろい。「安藤サクラだ…!」という第一印象だったけど観ているうちに私はすっかりコイケが好きになってしまった。し、コイケを好きなヨーコがとても愛くるしくて二人がイチャイチャしてるシーンは本当に…良かった…。臭い立つような脚本に負けないコイケすごい。

 

ラスト、武器を用意したあたりで「あー白い服には血が映えそうだからな!?」と何だかそのシーンのためなだけな気がしてシラッとしてしまった。園監督のゴア表現は控えめで、血もホースからビュービュー出ててるみたいでストーリー的に必要?って思うけど、園監督作品としてないと寂しいというのならわかる。(ファンではないけど期待してた)

ヨーコを拉致して対峙するシーンから、これはもしかして純粋なボーイミーツガールか…?と怪しんでいたら転がるようにそっちへ舵切って気持ちが追いつかなかった。全編通してそうだよ!と言われたら、まあたしかにそうかな…とならないこともないけど、ユウの心理描写が行動しかないもんだから何を考えていたのかわからなかった。

盗撮は全く良いことではないし、取り戻すために拉致監禁て、だし、勃起は愛と関係ないと私は思っているからこの映画でもってそれらが愛なんだ!と言われると、ちょっと考え方が違うみたいですね、としか言いようがない。ヨーコをマリア認定して崇める部分と、自分の下衆な性欲をどう擦り合わせるのか考えるシーンが観てみたい。

 

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ぐっときたところ

臭いしうるさいしゴチャゴチャしているけど、最後に「投げられたパイの感触は悪くないな」という感想を持ってしまう映画だった。グジュグジュの胸焼けが治ってきて気持ちいいかも…みたいな、いやそもそも胸焼けさせるのはどうなんだ、みたいな。

 

愛のむきだし

愛のむきだし

  • 発売日: 2015/09/28
  • メディア: Prime Video