いま改めて観る『ヱヴァンゲリオン』序と破とQ

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コロナがなければシンが公開されてたのにな~

NHKエヴァのノーカット版が放送されるなんてとんでもねー世の中です。ありがたく拝聴しました。すべて公開時に映画館で観ていますが、序と破は楽しい。エンタメ作品としてにわかでも楽しめて最高。だけどもQ、きみは一体…。

当時Qを観て「エヴァに乗らんといてください」が結構つらくてあれから見返すことができなかったけど、観てみましたらまあ…やっぱり説明がなくて戸惑いしかなく。結末を知っているから「シンジ!カヲル君の言うことを聞いて踏みとどまってろ!!」と思えるけど、当人からしたら世の中のすべてから憎まれていて心の拠り所としていたカヲル君のために頑張りたいと思うのは当然な話で、でも結果やっちまったなことになるのももうしょうがないよ、、と思うよ。ひどいよ、人生ってそんな苦しい思いして生き抜くものなんかい、と悲しくなる。

 

なんとなーく一気見してみるか、というきっかけにしては序の完成度が高すぎて簡単に一気見できたのがすごい。序・破とヒーロー物・ボーイミーツ物語として楽しいからあっという間に取り込まれてしまうのがお見事でこんなに夢中になってしまう映画ってそんなポンポンできるものなのかい?と不思議に思います。

破まで、すごく良い感じにストーリーが進むのでQの落差が活きるのだろうけど、視聴者巻き込み型の残酷さで最終章のシンではまた持ち上げてくれよ…!と念じることしかできない。が、シンで何が来ようとも視聴者はすべてを受け入れるしかないのはわかっていて、制作とファンの気持ち悪い一体感のようなものがあって今時独特なものだからそれを感じられるのはいまこの時代に成人として生きていて良かったと思う。

テレビアニメ放送時は私よりちょっと年上の人たち向けのものであって、私がちゃんとエヴァを観たのは高校生になってからだった。序は大学生のときに学校をサボってひとりで映画館に行った思い出。エヴァを理解できたことなんて一度もないし、いま30歳を超えて改めてエヴァ新劇場版を観たらやっと何か掴めた気がするものだった。ネルフの大人組はひどいもんだけど、大人って年齢を重ねた分成熟するもんじゃなくて大人のガワを被った子どもでいる人の方が多い気がするし、子供を指揮するミサトの戸惑いとかゲンドウのサイコパスみのある執着とか、なんかもうしょうがないよね、と思うのは自分が年をとったからだと思う。

かといってひどい大人に振り回される子供たち、という単純なものでもなくて、たしかにひどいんだけど、「じゃあ自分はどうしたいの?」という問いは大人も子供も関係なくてドキッとさせられるしで、ほぼパワハラな問いを度々投げかけられるシンジに、大小ある理不尽の中で折り合いつけて生きてくしかないんだろうな、、と悟ったような気持ちにもなる。

 

作りが丁寧で色あせない名作。とにかく次作が楽しみでしょうがない。

でも、破で使われているカレカノのBGMは情緒的で最高に大好きだけどカレカノのだよなあと、毎度思う。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

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