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『女と男 なぜわかりあえないのか』読んだ

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身近な話題でもって男女の違いを語り続けているので読みやすく楽しい。

週刊誌のゲス連載レベルだな、と思ったらほんとに文春でやってたらしく納得。アカデミックにかしこまられるよりよっぽど頭に残るので私には合う本だった。

 

 ベストセラー『言ってはいけいない』の著者が、男女のタブーに斬りこむ!
週刊文春」の人気連載「臆病者のための楽しい人生100年計画」を新書化。

「女と男」は人類の最大の関心事ともいえる。この永遠のテーマが最新のサイエンスによって解明されつつある。野心的なタブーの挑戦のなかから、意外かつ誰でも楽しんで読める最前線の研究を紹介。果たして女と男の戦略のちがいとは……。

【本書の内容より】
●「美女はいじわる」は本当だった!?
●男は52秒にいちど性的なことを考える
●女は純愛、男は乱婚?
●女の8割は「感情的な浮気」に傷つく
●男のテストステロン・レベルは女の100倍
●女は合理的にリスクをとる
●父親の10人に1人は知らずに他人の子を育てている
●女は身体が感じても脳は感じない
●男は「競争する性」、女は「選択する性」

男らしい、女らしいと言われる事象に実験や論文から理由を導くのは説得力がある、が、その論文がどれくらい権威のあって信用度に値するのか私にはさっぱりなのでどうしても話半分になる。この目次にはないけど、女性は男性のどういったところに性的興奮を抱くのか、オーガニズムを感じるのはどういうときなのか、とかいうかなり突っ込んだ内容も書いてあったのがゲスくていい。地位と金なんだなあーというのは納得できるし自分の人生が優位になる見立てでパートナーを選ぶということなんだからすごい合理的で狡猾な女性の正体があらわになる感じが気持ちいい。そうなんだよ、純愛の皮をかぶって正しく見せようとしてもその実は金なわけよね。ラブロマンス小説の相手役肩書一覧に『王』があったのは笑った。

 

「男は強すぎる性欲に苦しみ、女は強すぎる共感力に苦しむ」というのが(とりあえずの)結論になった。 

わかるー。この本は「主語がデカいのは置いといて」という前提ありきなのでどんな主語デカ話でも安心できる。 私も共通すると思ったことはあるし、男性が読んでもそうなんだろう。

妊娠は女性にリスクがある、という内容から派生して思ったのは、世知辛いけど、子育てのパートナーを夫とするのはすごく難しいんじゃないかと。もちろん金銭的には頼もしいけど、わかり合えないことはわかってても絶望的だから。だから対策なしに子どもを持つのは怖いことで自分の機嫌を自分でとる方法とか、自分が孤立しない方法とか、お金の稼ぎ口を考える必要がある。もう若くないし、「お母さん大変だね」で誰か助けてくれる世間じゃない。自分で言うのもなんだけど、私はわかり合うことに快感すら覚えるのでそれがない状況で追い込まれたらどうなるかわからないから不安だ。コワイコワイと言っていてもしょうがないので、今この社会でどう生き抜くかってサバイブ心みたいなものは忘れたらいけないなと思う。

 

子どもを対象としたグループワークの実験で、男の子チームは全員一丸となるけど女の子チームは2人組で気ままにやるから達成に時間がかかる、というとこ。私も、人に対してフラットに接することができないので仕事上ではせめてそうならないように気をつけたい、、。