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みかん大使ポスターが炎上した話(ラブライブ!の件)

ラブライブ!キャラが務めるみかん大使ポスターが話題に。

b.hatena.ne.jp

確かに透けてるといえば透けてる。Vラインに影が描写されているので強調表現になってしまっている。私がポスターをみて気になったのはそこくらいで、他の人が指摘しているスカートの丈が短すぎるっていうのはデフォルメ表現の範疇という認識。先日の献血ポスターのように『JA』が『みかん大使』で取り扱うポスターとしては不適切だと思う。ラブライブ!サンシャインは沼津のストーリーなので地元密着で大使就任はかなり宣伝効果になるだろう。大使っぽい衣装とかみかん着ぐるみだとか可愛いイラストだったらなお良かったが今回はアニメ誌のピンナップ感がつよいポスターで残念。

 

似たような件で記憶に新しいのが献血ポスター。

kzmtkwn.hatenablog.com

個人的には前回と同じくらいの強調表現に感じたが、今回のブコメだと「これはさすがに」という人が多くて不思議な感じ。良いとか悪いとかでなく、このボーダーの曖昧さこそが『個人の感覚』であってだから事が難しい。

今回の絵はプリーツスカートであのしわ・影はあり得ない、というのが『不必要な表現』として説得力があったのかもしれない。でも現実ではあり得ないことを足掛かりにすると、必要以上に大きな目、不自然な骨格、いびつな肉付き・・・等々に発展するだけなので意味がないと思う。なので『絵がヘタ』だった、というオチではなく広告として適切・不適切のチェックが機能していなかった、という話になるんじゃないだろうか。

 

今まで考えたこともなかったけど、広告媒体というものはターゲットに刺さるアプローチ表現と、その他の人たちへの無害さのバランスで成り立っている。その曖昧さを少しはっきりさせるためにゲームでは販売時必ずCEROレーティングが行われている。

dic.nicovideo.jp

こちらより引用させてもらうと、現在の区分が興味深い。各レーティングが細かいというのもあるけど、エロだから・グロだから、だけで区分されていないのがわかる。テイルズシリーズは年齢制限かける必要のない硬派RPGだという人もいるだろうし、CoDなんか戦争ゲームなんだから青少年に有害である!という人もいるだろう。

現在の区分

英語表記 年齢 ゲーム
A 全年齢対 スーパーマリオシリーズポケモンパワポケシリーズ牧場物語
B 12歳以上対 スーパーロボット大戦テイルズオブシリーズストリートファイターII
C 15歳以上対 アイドルマスターモンスターハンター零~月蝕の仮面~CoD
D 17歳以上対 バイオハザードオブリビオンメタルギアソリッド龍が如く
Z 18歳以上のみ対 GTAGears of WarデッドライジングLeft 4 Dead

他に「教育データベース」という区分があるが、こちらの多くは実用ソフトなど、内容がゲームとは言えないものが多い。(NDSに多い)
なお、CEROレーティングB,C,Dに関しては対年齢があるものの、対年齢未満の者の購入を制限するものではないため、定年齢に達していなくても買う事が可
一方CERO「Z」定のものは制限を伴う定であるため、18歳未満の者は買う事ができない。
店によっては購入時に身分明書等の提示がめられることがある。

CEROを無視して小学生がモンハンをやってもお咎めはないが、ゲーム販売にあたってはチェック機能が働いている。みかんも献血も、アニメイトに貼りだされるポスターじゃないんだからCERO的に全年齢向けの絵柄を採用するべきだった。

 

 

これまでオタクは不当にキモイ扱いをされていたし、今となっては国民総オタク化といえるほど一般的になった。アニメをみてても別にいいし、ゲームでも鉄道でもフィギュアでもミリタリーでも好きにしていい。ただ、広告に使うのは慎重にならないといけない。はっきり言うとまだそこまで市民権がない。だけどこうやって公共と言われるような団体の広報になる立場まできた。コミケ帰りに過激な同人誌を広げてはいけないように、電車でやおい話をしてはいけないように、『内輪以外の人もいる』感覚を忘れた悲劇なんじゃないか。なので悪いのはオタクでもイラストレーターでもなくプロジェクトに携わった広報の人や広告代理店になるんだと思った。