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映画『プロメア』is not for me

観ました。スピード感と色彩がベジータの連続エネルギー弾って感じだった。

 

とにかく画がきれい。動くしカメラ割りも躍動感があって没入できる。チカチカするほどだけど鋭いけど色彩世界のまとまり方が美しい。どこを切り取ってもイラストとしてかなり完成度高いだろうしで密度が濃くて贅沢な作画だった。

 

何が合わなかったかというと、ストーリーがありそうでないところ。悪い奴をぶっ倒して地球を救う!あとは知らねえ!な話なわけだけど、キャラクターが記号のまま存在していて感情がないように思った。喜怒哀楽のようなアイコンは発するけど、機微はまるでなくて動く漫画みたいな映画だった。そういう心情描写を私が好きで求めていただけで、『プロメア』がやりたいことは「かっこいいでしょ!?熱いの欲しいんでしょ!?」一点というのはすぐわかるしでハナから目的が違うからそれは合わない。そういう私からすれば『プロメア』はいわゆる『熱いシーン』を切り貼りして時間を稼いでいたようにみえただけだし、「こまけえことはいいんだよ!」的需要のために作られたんだろうなーと冷静になっただけだった。

 

グレンラガン』は観ていたしストーリーは好きだったけど、『プロメア』がここまでストーリーぶん投げ映画になるとは。『熱い』というのはキャラクターの挫折や怒りを経て成長物語やカタルシスを得たから感じるものだと改めて思った。シモンはカミナの後ろに隠れてばっかりだったけど、アニキの死でどん底に落ちてから復活するドラマ的展開があったからこそ復活が熱かった。ピンチに仲間が助けに来ることとか、ド派手にボスをぶっとばすシーンとか、銀河級にでっかくなること、そのイベントが熱いってことじゃないのになーと残念でした。

 

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リオ

triggerが作る作品はそういうものだから!と私が認知できていないのが大きいだけなので、この路線で何作品か重ねてもらえれば楽しんでみられるようになるかもしれない。

 

プロメア

プロメア

  • 発売日: 2020/05/24
  • メディア: Prime Video