交互にそれぞれの視点から『〇〇なバカ』について書かれている。
各バカには最後にまとめがあって、読書が苦手でも読み切ることができる。
とかく読みやすい
この本は、『学校教育はバカ養成所』とも言うような導入で始まる。
だいたいの人はもうここで掴まれるんじゃなかろうか。(賛でも否でも)
2人はそれぞれ自分の在り方で在りたいために、どんな活動をしているか教えてくれる。
結局サロンの宣伝なわけだけど、それをわかってて読めばそそのかされた!なんてなることはない。
西野編
経験がないことは、やらない理由にならない。
わかっていても文章で突きつけられると、「そうだなあ~」なんて思ってしまう。本人もチャレンジを続けているから説得力がある。
不遇に見えていたことも本人ではロジック立ててやっていたというので、全くたくましい。
堀江編
ただ毎回ジレンマを感じるのが、ぼくが言っていることは、実際の行動が伴わなければ意味がないということ。だから本なんて読んでないで、いますぐいっしょに動こうぜ!という言葉がいつも喉元まで出てくる。
後半の文章だったかと思うけど、この本は段々読者にエールを送ってくるようになる。
具体的にどうしろ、というのはないけどとにかくやれ!俺たちもやる!というのは、なんかやった気になって気持ちがいいもの。(だから危ない)
未来に縛られてる人は、行動の結果ばかりを考えて何もできない人だと。
だから考えるだけで時間を消費するなら『考えないバカ』になれと言う。
逆にバカになる。なれるか?
考えて行動できないなら、もう何でもいいから行動しろということ。
具体的にどうしろ、というのはないけど・・・。
・・・・・
散々いろんなバカの話をした後に、著者の2人がお互いをバカだとイチャイチャしだし、自分もバカだし読者もバカだ、みんな好きだ。という締めは感動ポルノっぽい気持ち良さがある。
まったく商売が上手い、と思った。
読んだだけでやった気になりたい人におすすめ。
おわり。