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映画『グレイテスト・ショーマン』感想

なんとなく演劇の話かと思っていたらサーカスの話だった。発展途上のアメリカで、自分の発想と行動力を武器に夢を叶えていくバーナムは眩しい。ユーモアがあって口が上手いバーナムが幸せな家庭を持ち、家族とも呼べる団員を迎えられるのは納得できる。

ストーリーは絵本のように明快で、成功と破滅、再生と幸福がわかりやすい。情緒的なヒューマンドラマは抑えられ、その倍以上に歌・ダンス・美術によるエンタメ要素が展開している。観ていて楽しい。

 

人間ドラマが控えめで私は寂しく思っていたけど、バーナムは妻を一番に愛していることがひしひしと伝わってくるのが好印象だった。ジェニー(歌手)とのアレコレは説明したところで許されるわけはないんだけども。

 

話の中で発生する”天才的な歌声を発揮するステージのシーン”というのは、万人にその認識をさせることが難しいと思うのだけど、本作の”全員が惚れ惚れするシーン”はそれに成功している。ジェニーリンドの歌唱シーンはすごい!!と素直に思った。wikiを見ると、歌唱役は俳優とは別にいるらしい。

 

ストーリーはご都合ながらエンタメ表現が際立っているため悪いとは思わなかった。やってることは優良誤認の見せ物小屋なので、成功は永遠でないことが確実なのだが、幸せになりましたとさ!終わり!の潔さが逆に気持ちよかった。