※ 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

『大豆田とわ子と三人の元夫』に夢中

楽しみで尊いので録画をすぐにみられないくらい好き。腰を落ち着けて、ひとりのときにゆっくり楽しんでます。

 

一人一人のキャラクターが魅力的で、掛け合いが面白くて、ファッションや家具がおしゃれで、画面が洗練されている。1話から大豆田とわ子の人となりを見せてくれてすぐ引き込まれた。雨戸が外れてすぐ直せなくてハァ~めんどってなるところ、落ちるってわかりきってるのに上の棚にパスタを入れてバサバサッて落ちてきちゃうとか、あるある~ってよりかだいぶ現実より抜けてるのが大豆田とわ子なんだなとわかる。

 

私は「リアルじゃない!」と思って嫌いになる映画やドラマがあるけど、それと比べるとこのドラマはてんでリアルじゃない。元夫たちがだべって小突きあう仲になってるとか、中学生の娘は聞き分けがよく都合がよすぎるくらい大人っぽい。社長として働いてる会社では社員は皆若くイヤ~な社員がいない。1話では徹夜明けのとわ子がフラフラして工事現場の穴に半身はまっていたところを元夫1に拾われる。

 

全部現実で起こりえるわけがないと思う。私の中でも発見だったのだけど、私が気になっていたのは現実的かどうかではなく、その世界の中で人物や出来事がフィットしているかどうかということだった。とわ子は離婚を3回繰り返しているから知らない人からみれば何か奔放な人、いい加減な人と思われてしまいそうだが、実際のとわ子は、まあしっかりしてるとは言い難いものの、自分の考え方があって、良い悪いを分別つけて、楽しく生きている。画面の中のとわ子、元夫たち、娘、友達・・・をみていると、現実より少し珍妙な世界が気持ちいいし、3回離婚していることはたいしたことではない。(3回それぞれ大変だったろうけど)

脚本なのか、演出なのか、大豆田とわ子の世界がすごくまとまっていて、その世界を垣間見れて嬉しいまであるくらいよくできていると思う。だから夢中になってる。

 

ストーリーも3人のうち誰とヨリを戻すのか?とかそんなしょーもない話でもなくて良い。とわ子と元夫たち全員が主役なんじゃないかと思うくらいキャラが立っていて、何となく新しい恋の予感があって、でも何かあれば集まってミニコントみたいな会話をする。好き合うほどでないけど嫌いあってはない、絶妙な関係が憧れるし心地いい。

 

めちゃいいドラマ。みんなで盛り上がるというより、自分の中で大事にしていたい感じ。おすすめするのが難しい。

 

松田龍平演じる田中八作がナチュラルモテ男という役どころなのだけど、これがまーその通りすぎて私に刺さりまくっています。落ち着きがあって、ライフスタイルがおしゃれで、隙があって可愛い、顔と声がシンプルにかっこいい、・・・柳川風うどんを作って出してくれたあとに白いイチゴをよこしてくれる。最高中の最高で役作り、キャラクター設定、演出がわかりすぎている。たまりません。