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気持ちを軽視するマーケティングで炎上した件(『100日後に死ぬワニ』)

twitter発漫画が人気になって100日目を見守ったら怒涛の商業展開で炎上した。

nlab.itmedia.co.jp

kabumatome.doorblog.jp

 

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ウキウキすぎる。

bandai-fashion.jp

100日目が一番閲覧稼げるし、ということで商業的な最高打点を狙いすぎている。マーケティングとして熱いうちに売り切るのが売れるんだろう。映画やドラマで重用される若手女優とジャニーズの組み合わせが売れるからってそれしかやらなくなったように、twitter発だかなんだろうが今までのキャラクター事業に当てはめてゴリ押した結果なのかなと思う。

ただ、ワニが人気になったのは可愛いからでも漫画が面白いからでもなくて、神様視点でワニの生活を追いながら生きるとは・死ぬとは、と自分で考えたり想ったりできる繊細さを持つ漫画だったから。もちろんワニ可愛いー!100日目どうなっちゃうんだろー!という人もいるだろうけど、コンセプトとしては考える、で合ってるっぽい。

きくちさんは「そう思ってもらえたら嬉しいです。自分に置き換えてくれたら。自分があと30日だったら何をしようとか。ワニは僕らと一緒で、死ぬ日が分かっていない。それぞれの人がこの漫画を見て、その気持ちを生かしてくれたら嬉しい」と語った。

news.livedoor.com

 

新しい地下アイドルを応援してたら実は秋元康が噛んでた、みたいな不快感がある。広報とか販促っていうのは、数字をもとに展開されるけどやった場合とやらなかった場合で比較しようがないもの。だったら実績ある方法でより確実に・・・はわかる。特にフォロワー数とかトレンド〇位っていうのはプレゼンに箔も付くしつよい。でも資本に飲まれて、ワニくんがそのへんのキャラクターのひとつになってしまうのは残酷すぎる。好きな人ほどショックを受ける作り方に美意識も何もない。

しかも今回は炎上といっても、読後の余韻なく商売!を打ち出してきた広告・販売タイミングのせい。「無料で読めた漫画がマネタイズされた途端ネット民のひがみが始まった」と曲解されているのは不本意だし、のちのちそういうことにされそうで恐ろしい。信頼がお金になる世の中で逆行しているのが皮肉。漫画側と読者側でテンションが違いすぎて一体感も何もない。

 

2019年にネット広告費がテレビ広告費をぶっちぎったようなので、今後も同じような商売が展開されるだろう。

netshop.impress.co.jp

ステマ?許さん!という私ももう考え方を変えないといけないかもしれない。あいつらは悪いことだと思ってないから・・・。芸能人のSNSインフルエンサー事業のため。企業の公式アカウントはたくさんのRTで流行ってるようにみせるため。長州力youtubeのためな!

 

CMや広告欄というのは最初から広告の場所であることがわかるから、そのつもりで見るしそれに応じた反応になる。私はそういった形態が正しいと思っているので、個人で始めたアカウントが人気になったとてコンサルがつけばそれはまったく別物として認識する。どれだけ売れるか、という観点だけで物を作っているんじゃ市場を食いつぶすだけ。やるのであれば気持ちよく騙してくれ、というのが消費者心理だけど案件に関わった人が多ければ多いほど難しい話になるんだろう。