生理の見える化(大丸梅田店生理バッジの件)

大丸梅田店の女性用品売り場で『生理バッジ』を着けた店員による接客が話題になっていた。

forbesjapan.com

「生理バッジへの批判は覚悟していた」 それでも大丸梅田店が店員の生理をオープンにした理由 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

性差による体の変調は必ずあるわけで真正面から考えるいい機会になったし試みには賛成。『バッジを付ける』という荒療治が炎上商法っぽいけどこれ位しないと話題にもならない、という現状も認識させられた。

2019/11/26 13:03

b.hatena.ne.jp

 

理由

どういった意図の企画であるかは。

「性や生理といったテーマはこれまでタブー視されオープンにはされてこなかったが、昨今のフェムテック等の拡がりにも見られるように、もっとオープンに語られてよいものに変わってきた。我々も商いをする上で売れるものをできるだけ集めたいという想いがあるが、潜在的なニーズを拾い上げるトライも重要だと考えている。今後も百貨店に存在価値があるとすれば、百貨店がそういった新しいテーマを取り上げることでメッセージを発信し、世の中ごと化できる点だと思う」

(フェムテック・・・テクノロジーで女性の健康問題(生理や妊娠)を解決するサービス分野)

時代が進んで性にまつわる話をオープンにできる風潮が世界的にできてきたから、日本でも先駆けて攻めてみた、ということらしい。

 

それでどうして店員が生理中であるか公開しているのかというと。

お客さんがミチカケの売り場を訪れるとき、普通の売り場とは違い、自身の性や生理の悩みについて考えることが多くなると思う。デリケートな悩みなので人に相談する機会も少なく、ましてや百貨店の店員に話そうと思う人は少ないはずだ。

そんなきっかけ作りのアイデアの一つとして生理バッジが実験的に導入された。

服屋でいう「私も持ってるんですけど、」がしやすい、というところ?

 

生理をオープンにする是非

『生理バッジ』に対しては、パフォーマンス以外の何物でもないなと思う。

商品説明でも客の話を聞くにしても、”いま”生理であろうがなかろうが関係ないから。

むしろ「私もいま使ってるんですけど、」と言われても「そうなの・・・」とたじろいでしまう。生理はグロい。

ただ、私は百貨店に行かないので大丸が想定している客層ではない。

行かない外野がわーわー言うのはうるさいしわがままだけど、女性を30年やってる身としてはこの件、何か言いたくもなるんだ・・・。

 

確かに生理は隠されてきた、というより見ないふりをされてきたと感じる。

学校教育でもそうだし家庭でも(うちの場合)成長すると生理になる、くらいで自分自身ふんわり捉えてるところがある。

社会人になって生理休暇制度もできたけど、同じ具合悪いなら有休のほうがすんなり休めるし使い勝手がいいから使ったことはない。

生理のことを会社で話す人はどれだけいるんだろう。

自分と管理職と同僚とで生理に関する理解度は違うし、考え方もまったく違う。

やっぱり『体調悪い』が無難で良い。(男女関係ないし、病状がわからないほうが思いやれる余地がある)

鶏か卵か、だから社会的には生理ってたいしたことないと思われてしまっているのかも。

 

本当はそんなことなくて、お腹も痛くなるし、出血の不快感は異常だし、漏れないか不安だし、生理前にはメンタルもおかしくなる。(悲しみやすくなる)

自分としては、そういうもんだしやるしかないからやってるだけで、共有したいとか理解を進めたいとかっていうのは考えたこともなかった。

それに症状というか状況も人それぞれだし、生理の話題で楽しいポイントもないから友達同士で会話するきっかけもない。

フェムテックは日本でお目にかかれないけど、もし革新的なグッズがあれば変わっていたかもしれない。

やっぱり可愛いもの・おしゃれなもの・コスパのいいものとかは人に勧めたくなるわけだし、生理用品の代わり映えしなさは異常。(CMも多いけど知名度上げでしかない)

 

気軽に話さない社会でまわってるのに今更オープンにする?という部分はあるけど、後世を考えたらどこかできっかけを作らないといけないんだと思う。

保健教育の充実とか、婦人科への偏見をなくしたり、フェムテックで便利にするとか、女性から「良くしたい」と思うのが一歩目になる。

結局決定権は男性にあることが多いので、詰まってしまうのは簡単に想像できるけど。

 

過渡期だから

結婚とか育児とか生理もそうだけど、今まで『女性の分野』として放っておかれていただけに社会の意識を変えるってかなり無理め。

日本の大半が中年以上だから我が事のように思ってくれる人すら少ない。

私は幸い生理痛が軽いほうで仕事がしんどい時もある。

重い人は本当にきついと聞くし大変と思うけどお互いにわかり合えることはないんだろう。

ピルを当たり前に使えたり、ホルモンバランスを把握しやすくしたり、自分の体調管理を簡単にできる世の中になってほしいと思う。

余談だけど、初めてピルで生理日をずらしたときは感動した。

別件でPMSはそれなりに辛いのでピルを処方してもらおうとしたら、「最初は漢方からにしては?」と言われてならいいや、と思ったこともある。

薬局で買えるくらい手軽な薬になってほしい。生理痛の軽減で働きやすさって絶対変わる。

理解のない男性を想像上で叩くより、進化を望んで前向きな発信をしたほうがずっと良い。

laundrybox.jp

↑展示されているアイテムを見るだけで楽しい。

おわり。