トイストーリー4観てきました。
賛否両論されているのも理解できるな・・・という感じで、鑑賞後には複雑な気持ちになりました。
良いところといえば、新しいおもちゃたちが個性的で愛らしくてすぐ好きになりました。
特にダッキーとバニー!
ぐりんぐりんの目玉にふわふわのからだ。
昔っぽいダサめな派手色で毒舌なのに、手つないでる不便さと可愛さがなんとも。
終盤の2匹で妄想しながら口でチュン!チュン!言ってるのが可愛かった。
エンドクレジットまでチョコレートプラネットが声優だと気づかずびっくり!
とても上手だったし違和感なくて感心しました。
ストーリーなら、アンティーク人形のギャビー・ギャビーの憧れと挫折・成長の要素がとても良かった。
『初期不良で遊んでもらえてないおもちゃ』というキャラクターには、ハッとしたしすごく切ない。
不幸ともいえる環境で、本人が求めているのは「遊んでもらいたい」というシンプルさも胸を打たれました。
結局ギャビーは当初の夢を叶えられなかったけど、思いもしなかった未来に進んでいった彼女はとても眩しかった。
緊張しながら子どもの前に現れるシーンは、トイストーリーらしくて泣いた。
残念なところは、ストーリーがちぐはぐに感じたところ。
ウッディがボニーのおもちゃたちと離れて、ボーと一緒に行く決断をしたのが唐突だと感じました。
後から観れば、フォーキーの子守りに徹していたとき、リーダーシップをボーにとられ得意の調子が出せなかったとき、とかこれまでのやり方が通じなくなった時にこれからのことを考えていたのかもしれない。
けど、まさかウッディが旅立つ決断をする時は相当のことだし、別れのシーンもあっさりすぎた。
(レックスは分かってないだろう!と思わずにいられなかった)
ウッディのワンマンさが強くて、ほかのおもちゃと協力しているように見えなかったし、これまでの仲間たちとも冒険してほしかったです。
ボー無双も良かったけど、仲間たちみんなで協力するのが醍醐味で楽しみにしていたので残念でした。
フォーキーも最初は自分のことをゴミと言って、おもちゃであることに反抗していた。
自分をおもちゃだと自覚してから、何かストーリーはなかったもんかと残念に思いました・・・。
気づいたらキャンピングカーのスイッチをオンオフする係。
フォーキーが未熟からのスタートだった分、成長物語も観たかった。
あとすごい気になったのは、おもちゃたちが人間の世界に入ってきすぎだと。
車の運転を直接邪魔したり、カーナビに扮して会話するとか、いままでのシリーズよりもアグレッシブすぎるなと感じました。
おもちゃだからできること・できないことのルール内で奮闘することに意味があったし、面白かったのに超アクションを入れられるとファンタジーになってしまうような。
(自走するスカンクのおもちゃって、実際にあるのかな?)
3からの続編ということで、期待せざるを得なかった4が失速気味で悲しかったです。
子どもと遊ぶ以外の人生を探して見つけ旅立っていく、という話であればその柱をもっと深く描写してほしかった。
ウッディがアンディを大好きなように、アンディ世代と言われる大人の視聴者もまたアンディのことが大好きだから、そこへのフォローも欲しかったように思います。
おわり。