生き続けている限り学ばなければならない、その学びを教えるにはどうすればいいか、といった内容が書いてあります。
文章が読みやすく、文字も大きいので一気に読み進められました。
物理や情緒、アート、環境、など知らない分野の話が常にあるので、とっつきにくい内容ではありましたが、雰囲気で読めるのでありがたい。
のんびり会社勤めしてるけど転職したほうがいいかな?と考えてる人には良い本なのではないでしょうか。
作中の気になった部分を引用して感想を書いていきます。
今後、社会の競争の中で生きるのが大変になるのは、「何者でもない人」です。
自分の中にある画一化されていない能力に、自分自身で価値を付けることが重要で、そこでは個人の社会的な訴求力が求められます。ロボットやAIのもたらす「システム」のほうが精度の高い作業や思考が前提のもとで、これらのテクノロジーでは代替がきかない人材を目指すことが大事です。
私のことだなーと刺さりました。
自分には何ができてどんな価値があるか、というのを表せる人間になる必要があると。
動画配信で収益を得たり、ココナラで直接スキルを販売したり、「普通」に収まらない人材にならないと、という。
こういう新しい道を開拓する能力というのは、自分がとんと弱いと思ってしまいます。
教育のせいなのか、私自身の素質なのかはわからないけど。
好きなことを仕事にしていった時に「他人にできないことをやる能力」以前に必要なのは、ストレスと感じずに「やりたいことをやる能力」です。
「やりたいことがある」ということ自体が、すでにひとつの価値であるとも言えます。
誰しも小さい頃はやりたいことがあったのではないでしょうか。「やりたいこと」とは自分のストレスに嘘をつかないこと。自然に続けられることを選ぶことであり、休みの日に遊ぶネタのことではありません。今後の社会で生き抜くためにも、やりたいことを見つける嗅覚を大事にして、やりたいことの中から「今できること」を探し、リスクを取ってでも実行する力を身につけたいものです。
「やりたい」→「仕事」ではなく、「やりたい」→「やれる」→「仕事」ということですね。
いま私の仕事は「やれる」→「仕事」になっているので、身につまされる・・・。
もっと「自分がどうしたいか」にどん欲になっていいってことですよね。
ずっと寝てたい、と思ったら寝てて仕事になることはなんだろう、という風に考えるとか。
会社に所属しなくてもいい人間になるための行動をする必要性を感じます。。
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アートを通して感受性を広く深く実践していくこと、恐れずディスカッション能力を伸ばしていくことをするべき、等頷ける内容が多い本でした。
多様性とは、脱・近代。脱・これまでの教育、働き方。という論調に、変化が求められているし必要なんだな、とも思わされました。
自分が勉強したり変わったりすることは面倒だと思うけど、ストレスのないようなやり方でやればいいんだと、学びがありました。
変わらなきゃいけないと思うことはまちがってないんだと勇気づけてくれる本でした。
おわり。